木造建築は職人の手と共に

更新スパンがだいぶ開いてしまいました。久しぶりに富山県の平屋の住宅をピックアップします。(工事はもう終わっちゃんですけど・・・)

木造の家ってなんかいい。

でもいったい何がいいんでしょう?

特に工事中に感じる。

いったいなぜ?

 

その一つが、この規則性のある配置かもしれません。ほら、障子とか細い材木が規則正しく並んでいるデザイン。あれって日本人独特の感性なんじゃないでしょうか。

 



藤田棟梁の作業台もずいぶんおしゃれだ。

ただの合板を加工してもの。すぐに分解できる。普通の大工さんも何かしら同じようなもの車に積んでるけど、ここまで造りこんでる人は見たことがない(笑)

ま、どうでもいいことなんだけど。

現場は整理整頓が基本です。

もちろん土足厳禁。子供だって容赦しない(笑)

 

 

 

これなんだか分ります?

引違い樹脂サッシの動く部分(障子といいます)の枠にあたるところ。もじゃもじゃ毛が生えてますね。

人間の体でも毛が生えているところは重要。そう深い意味があるのです。

サッシって一言でいっても細かい部分にありとあらゆる深い意味と工夫がある。そしてこれからも進化し続けていくんでしょうなぁ。

 

 

 



第2問。

これは何に使われるでしょうか?

ちょっと難しいかな?建築業者でない一般の人でこれが分る人がいたら、そりゃもう相当マニアックな人だってこと。

いいお付き合いが出来そうです(笑)

 

 

 

 



 

これを振りかざしてこんなふうに遊んでいる人もいました(笑)

鬼に金棒ってね(笑)

 

 

 



 

サッシがつくとほぼ家ですね。

 

 

 

 

 



 

これ解体前の同じ位置からのショット。

今はもうない。

だから長持ちする家にしなくちゃならないんだ。

 

 

 



 

家の中では断熱工事が始まりました。

洗面脱衣室です。当然洗面化粧台やらパネルヒーターなどがいずれ設置されます。壁面に取り付けるネジのために、こうしてあらかじめ下地を入れておきます。

 

 



切り取り解体した部分も同時に復旧していきます。ついこのあいだまでこんな感じでした。



 

 

 

 

 

 



 

そして数日後にはこんな風に。

米杉とサワラのコラボレーションです。

ここでまた出てきましたね、木造の特徴である規則性のある配列美。

 

 



いきなりとんじゃって申し訳ないのですが、さらに数日後はこうなってます。

黒い所はしっくい仕上げ。

 

 

 



 

なんだか話があっちこっちになっちゃいましたが、とにかく木造は職人さんたちの手がつくるってこと。1本1本、1塗り1塗り、手に伝わる感触を確かめながら、3次元の空間の中に置いていくってこと。

 

 



お客さんは絶対目にしないようなこんな下駄箱の下とか、「そんなとこ塗んなくていいんじゃない?」ってなところまで。

職人が誇りを持って腕を振るう、規則的に木が並ぶ美しい部分(場面)がある、そんな木造の現場が好きだ。

 

 

 

夢の薪ストーブライフ

これまでずっとアパート暮らしだったIさんの家づくりで、絶対にはずせないアイテムは薪ストーブでした。



 

延床面積26.6坪という数字を聞くと、{なんか狭くない?}という声も聞こえてきますが、リビングは吹抜け&天窓で明るく、決して狭くないと感じることができます。

 

 

 



 

1千万台中程、という予算を感じさせない仕様です。

床にはサクラの無垢フローリングが。

内壁は左官塗り壁です。(ダイヤトーマス)

構造材は信州カラマツで長野県のふるさと信州環の住まい助成金を活用。低炭素認定住宅仕様として80万円の補助金の恩恵を授かります。

 

 



 

薪ストーブは松本市のエイトノット製。

1台1台を手づくりしていています。

下段に薪をくべ、上段で調理を♪

もちろん天板でも保温や煮物ができます♫

 

 

 

 



 

外壁も左官仕上げ。

煙突にも難燃性の米杉板(ウィルウォール)を張っています。

広い玄関ポーチは自転車など置いておくにはもってこいです。

 

 



 

段差3cmの玄関上がり部。

一見木のフローリングに見えますが、塩ビタイルです(Gロックフローリング)。

土足OK,水にも強く、表面は木目のようなざらざら模様で、すべりにくくなっています。

 

 



 

工事中を振り返ると、たくさんの職人さんが関わっています。

左官屋さんの荻原ブラザーズ。

Iさんからのリクエストであるこだわりの仕上げ色と、コテムラを付けた仕上げ。

 

 

 

 



 

家の中ではIさんご夫婦が文字通り泥にまみれて内壁を仕上げています。当然ながら会社勤めで、隙間時間や休日を使っての作業でしたので、ホント大変だったと思いますが、約250㎡を2週間ほどで全部塗り切りました!

立派!パチパチパチ

 



 

住宅の断熱性能はQ値=1.727

全館20℃暖房で予想される灯油消費量は740㍑。

乾燥したナラ薪換算で約190束になります。

灯油が100円/㍑とすると¥74.000

乾燥ナラ薪が¥390/束で以下で手に入れば薪の方がランニングコストは勝ちです。

 

 



 

ランニングコストのことは断熱材の厚みやら家のつくりで変わってきちゃうんだけども、結局は

「この子らのために何ができるんだろ?」

ってところが一番大事なんじゃないかな~、と感じる入魂の一棟となりました。

 

■設計・施工 しおはら住宅デザイン設計 一級建築士事務所

■延床面積 87.78㎡(1F 53.00㎡ /2F 34.78㎡)

■熱損失係数Q値 1.727 W/㎡K(QPEX計算書による)

■年間暖房用灯油消費量 744㍑(20℃設定・第3種換気)

■主な仕様

屋根:洋瓦

外壁:軽量モルタル下地+ホワイトモルタル左官仕上げ

基礎:べた基礎

躯体:土台=木曽ひのき 柱・梁=信州カラマツ

※ふるさと信州環の住まい助成金利用(CASBEE Sランク(最上等級))

※低炭素認定住宅仕様

サッシ:シャノンウインドーⅡ 樹脂サッシ LOW-E ペアガラス アルゴンガス入り

断熱材:床 高性能グラスウール16K 140mm厚

外壁 高性能グラスウール16K 100mm厚

屋根 高性能グラスウール16K 190mm厚

天井 高性能グラスウール16K 200mm厚

換気:第3種セントラルダクト方式 日本住環境ルフロ400

暖房:薪ストーブ エイトノットBQ

床:1F サクラ無垢フローリング /2F カラーフロア(合板基材)

内壁:石膏ボード+ダイヤトーマス左官仕上げ(主成分 ケルザイム)

天井:1階 ダイヤトーマス左官仕上げ /2階 構造用合板24mmあらわし

■関連業者

基礎:マルワ信濃土建(長野市)

足場:高井工業(高山村)

屋根:綿内瓦工業(長野市)

躯体:北信地域材加工事業協同組合(WEC)(長野市)

大工:青木建築(長野市)

断熱:信越ビーアイビー(長野市)

暖房:翔武(松本市)

左官:荻原プラスター(長野市)

水道:上野設備(飯山市)

電気:山崎電機設備(中野市)

ガス:岡谷酸素(長野市)

■総工費

¥1000万円台中盤 (設計費・監理費・設備工事費などコミコミ)

 

ご協力いただいたみなさん、暑い中での作業誠にありがとうございました。

おかげさまで予定通り無事完了し、Iさんもすでに引越しを終え新たな生活がスタートしています。今後もお互い切磋琢磨して、一棟でも多くの方に「自慢の我が家」をお届けしましょうヽ(^o^)丿

 

うれしい!楽しい!胴上げヽ(^o^)丿

安曇野市穂高有明のN様新築住宅が完成しました。「断熱職人の家」第1号棟です。

9/1(日)は一日限りのお披露目をさせていただきました。たくさんの方々にお祝いしていただき、建築主のNさん、私塩原、大工棟梁藤田さんが宙を舞いました。そしてDIY作業で最も頑張った奥さまに金メダルを!

 



胴上げ、っていいですね。僕も高校時代は野球部でしたから、胴上げってなんだか憧れでした。プロ野球ではリーグ優勝した瞬間や日本一になった瞬間に行うのが通例になっていますが、普段僕ら一般庶民にはなじみがあまりありませんもんね。(棟梁 藤田さん・・・頭重い・・・)

 

 



この工事に関係した業者さん、職人さんには本当に感謝です。

なんだかんだ言って、人生2回目の胴上げだったかな~。

 

(設計監理 塩原~お腹が重い・・・)

 

 



 

施主であるNさんがやっぱり一番きれいに舞いました笑

家づくりってものを集約するとこういうことなのかもしれませんね。

 

 

 

 



日曜日の夕方、忙しい所を駆けつけて下さった皆さんありがとうございました。

バンザイ!(^_^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに駐輪場も

木製ガレージのついでにと、木製駐輪場をつくりました。間口2mで4台分です。

 

 

いままでは、この鋼製物置に入っていました。荷物がいれにくく、収納量も増えつつあるので、「ガレージにあわせたデザインで」、「かつ安く」、「長持ちし」、「雪にも相当量耐えるもので」、とのリクエストをいただきました。

 

 

 



土台はランバーテック社の県産杉にACQ注入材3寸角を。基礎は不要とし、薪ラック=グリーンラックで採用しているレベルフットで済ませました。

コの字型に配置します。

 

 

 



レベルフットは、荷重的に1ケで充分ですが、安定性を高めるため両側に取り付けました。高さ調整が容易なのでとってもら楽チンです。

レンガはコメリで78円/1ケ。

レベルフットは¥2500/ケ。

 

 



この土台に、あらかじめ作業場でつくった壁パネルを立てます。一人で作業ができます。

 

 

 

 



両サイドの壁をビスで固定しました。

壁は杉板です。フレームは防腐剤注入のツーバイフォー材。

 

 

 

 



壁どうしを継ぐ桁を。これもツーバイフォー防腐注入材です。

 

 

 

 

 



桁を受ける材です。屋根の荷重がかかりますから、ビスをたくさん打ちます。どうせたくさん打つのならばと、にっこりバージョンにしました。

 

 

 

 



桁を2本固定した後、屋根の骨組みをのせます。これも作業場であらかじめ作ってきました。一人で持てる重量です。

 

 

 

 



だいぶ形になってきました。

壁パネルの上部が斜めになっています。

 

 

 

 



桁や壁パネルにビス固定しています。

 

 

 

 

 



再度、水平器を見ながらレベル調整をします。

 

 

 

 

 



こ野地合板、方杖、筋違いを取り付けました。

ここまで、組立時間は約1時間です。

 

 

 

 



明日屋根屋さんがきますので、ルーフィングまでやっておきます。

軒先は防水テープで補強しておきました。

 

 

 



作業場での加工、パネル組み立て、塗装で1日かかりましたが、現場での作業は2時間程度でした。お値段は、材工で15万程で済みました。

基礎などによる地面との固定がされていないので、台風の時など、浮き上がりが心配ですが、相当な重量があるので、通常状態では問題なさそうです。

 



ガルバリウム鋼板の立平葺きで屋根は仕上げました。雨樋付です。なかなか感じよくできました。

今回屋根以外は、わたくし塩原で行いました。

 

 

 

 

遺言リフォーム完了

約1カ月に及んだ、築後10年再塗装その他改修工事が終了しました。

ご主人の遺言となってしまった工事内容をすべて組み込み、向こう10年は安心です。



あいにくの雨で、足場を撤去する日が1日延びましたが、順調に工事を終了させることができました。工事に関係していただいた職人のみなさん、お疲れ様でした!

 

 

 



キッチンの勝手口には雨除けがなくご不便をおかけしていました。

 

 

 

 

 



後付のヒサシ(LIXILキャピアK型)を設置しました。

 

 

 

 

 



先日設置したグリーンラック&乾燥薪200束。

 

 

 

 

 



薪ストーブも運転中。

おっと、その段ボール、近すぎですよぉ~!気を付けてぇ~!

 

 

 

 

 



家の周りには、けっこう背の高い樹があり、これまで雨といを詰まらせてきましたが、今回、軒樋の内部にご覧のような木の葉除けを挿入しました。

 

 

 

 



木部の塗料はシッケンズセトールノバテック2回塗りです。吸い込みの激しい所は3回塗っています。

梁の上についている水切り板金が大きくかぶっており、丸太の状態は全く問題ありません。

 

 



多くのログハウス(ポストアンドビーム)の梁には、このように水切り板金がついているかと思います。

これでは水切りから落ちた水が、丸太の丸面を濡らします。

この違いは大きいです。

 

 



外壁のレッドシーダー板(腰壁)です。色の薄い所は、これまで手すりがあったところです。

日に焼けて、ずいぶん色が変わったことが良くわかります。

 

 

 

 

 



家の中では、お友達のSさんを巻き込み、寝室の内壁にダイヤトーマスを塗っています。クロスの上に直接、コテを使って塗ります。

この家に暮らすIさんいわく、クロスと左官の壁がこんなに違うとは、住んでみてようやく分かった、とのことです。

 

 



ヘルパーSさんのお子さんと、この家の長男にも、当然手伝ってもらいます。

午後から野球の練習ということで、マスキング施工をしてもらいました。

 

 

 



Sさんのコテサバキは、なかなか良く、ダイヤトーマス技術検定4級を進呈いたしました。

 

 

 

 



Sさんの靴下の色・・・。

まぁ、いいでしょう!

 

 

 

 

 



ダイヤトーマス左官はSさんとIさんに任せ、私は、各部の点検ということで、床下に潜りました。

今回も状態は非常に良いです。

 

 

 



屋根裏もチェック。

雨もりなどの不具合ありません。

欲を言えば、もうちょっと断熱材を厚く取りたいところ・・・。袋入りロックウール100mm敷き並べですが、セルローズファイバー吹込み+200mm程度やると違うんだけどなぁ~。年末の宝くじが当たったらやりましょう!!

 



ひのきの浴室は10年経ってもノーメンテナンスです。ナノコートというガラス質の塗膜をつくる高い塗料を新築時に塗ってあります。

 

 

 

 



先日完了報告と引き渡しをして参りました。天国にいるご主人の供養になったように感じています。

Iさん、Sさん、ありがとうございました。

 

 

 

最高の笑顔!



このところ異常ともいえる寒波が続いています。暑い日は。「異常気象」とか、「地球温暖化の影響か!?」などとコメント付きでニュースになりますが、とっても寒い日は、「〇〇ぶりに最低気温を更新し・・」とか、「観測史上最低の・・・」と表現されます。寒い方については、異常、という言葉は使わないようですね。なんでだろ?

 

 



あまりにも順調だった、今回の改修工事。「あれぇ~、大概予期せぬことがこの辺で起きるんだけどなぁ」と思っていたら、最後の工事である、薪ストーブの設置時に、それは起きました。薪ストーブの背面に設けた、床下からの外気導入のための給気口パイプ。あらかじめ長めにパイプを仕込んでおいたのですが、このパイプが床下地面にくっついちゃってる・・・。

 

 



薪ストーブ&レンガ炉台造作担当の小野沢さんから、「ぱ、パイプがぁ~!」という連絡が入りました。連絡を受けた当初、床下に潜って切ればいいや、なんて思っていましたが、床下は大変狭く、実際のところ潜れません。このスリムな塩原でさえ(笑)

さて、どうする??お客さんに黙っておこうか?なんてことは決して思いません!

 



パイプの奥、約40cmをカットしたい!そんな作戦に役立ったのが、これ!

電気ドリルまたはインパクトドライバーに取り付ける、延長用のアタッチメントです。

 

 

 

 

 



そしてこいつに設備屋さんがよく持っている、塩ビの排水管を、内側からカットするインサイドカッターなるものを購入。

この写真は、お互いにくっつけた状態です。

ちょっと高かったけど、あの狭~い床下を、よく教育した子供を使って潜らせるくらいなら安いもんです(笑)!

 

 

 



これをインパクトドライバーに装着。

インパクトの先端にはLEDランプがついていているので、サイコーです!

 

 

 

 



いや~、良かった~♪

本音は、うまく行くかどうかの賭けでしたが、一発でぐるり、塩ビ管を切り取ることが出来ました。

 

 

 



そんなこんなで、無事すべての工事が完了!

12/9に、取り扱い説明や無垢なら材フローリングのメンテナンス方法などをお伝えをして、お引渡しを終えました。

 

 

 



この日は、今年初めての積雪に。

外は相当冷えていましたが、家の中ではお子さんたち、裸足でした・・・。

 

 

 



玄関ホールです。造作の下駄箱に飾り部分を設けました。左は、PSの温水パネルヒーターです。コートかけにもなっています。

 

 

 

 

 

 



玄関は土間風になっていて、障子を挟んで、10帖の客間に続いています。和風のテイストでまとめています。L字型に式台を設置しています。式台の下部は、お掃除が大変なので、あえてタイルで蹴込みを作って、靴やサンダルなど物が置けないようにしました。

 

 

 

 

 



以前は畳敷きの居間でした。天井は旧来のまま。パインの板壁とし、薪ストーブを設置しました。シーリングファン付の照明器具は、施主支給品。絵を描くことが趣味のお母様の絵などが飾られています。

右の本棚の最下段には、薪の2次ストック用のワゴンがあります。

 

 



改修工事前の居間の様子です。

ふすまで区切られた10帖の和室でした。これはこれで立派なのですが、床・外壁共に無断熱材でしたので、冬は相当寒い部屋でした。

 

 

 



お母さんは、木曽は南木曽の特産品である「ねこ」を着ていました。とても具合がいいそうです。私も噂には聞いていましたが、身軽で、なかなかいいものだと思います。辰野町に住む、お母さんのお姉さんが、わざわざ南木曽に買いに行ってくれ、厳選してくれたそうです。

 

 

 

 



キッチンは対面式になりました。冷蔵庫の奥には、さらにパントリー(食品庫)があります。

対面壁を利用しての収納ももちろん造作しました。

こたつが無いと落ち着かないそうですが、パネルヒーターもあるので、ヒーターは最弱で良いそうです。

 

 

 

 



対面式のキッチンは、家電や食器類がすっきり収納できます。ゴミ箱スペースもしっかり計画されています。システムキッチンはタカラ製。奥さまには何度となくショールームに行っていただき、決定したものです。タカラのキッチンはちょっと高いけど、一生使える、結果的にコストパフォーマンスのいい商品だと思います。



 

 

 

 

 



しおはら住宅デザイン設計のグリーンラック顔負けの、施主DIY薪ラックです。建築廃材をうまく使用しており、なかなか良くできています。

 

 

 

 



床がオーバーハングしていて空間になっていた部分は、ランバーテック社の杉に防腐剤を注入したデッキ材を用いて、外気を遮断しています。外の空間が、床下として扱われます。



以前はこうなっていました。

 

 



放射温度計で、いろいろなところの温度を測ってみました。

外気温-3℃でしたが、床や天井・外壁は18℃前後で安定しています。サッシのガラスは14℃程度。高断熱の新築住宅と変わらない断熱性能を、家全体で確保できたようです。

 



唯一寒かったのが、猫ちゃん用の出入り口。

樹脂サッシの下部に、プラスチックでできた専用部材を取り付けました。気密性がなく、外気が入ってきてしまいます。まぁ、大事な猫ちゃん専用連絡通路ですから、仕方ありません。

これ、参創ハウテックで9000円ほどで購入しましたが、結構優れもので、ロックが出来るのはもちろん、外からのみモード、内からのみモード、内外両方からモードと、開閉パターンが設定できます!!

 

 



隙間には、いちおうモジャモジャ(モヘヤ)がついているのですが、これが抵抗になって、ちょい空き状態で止まってしまいます。この辺り、課題ですよ~参創さん!(っていってもアメリカ製みたい・・・)

 

 

 



帰りがけにカメラを向けると、最高の笑顔をいただきました。

「おじちゃん、またねぇ~」って。

彼が、この家を、数十年後継いでくれることでしょう。

 

 



先日、郵便でチョコが届きました。

最高のクリスマスプレゼントです。

家宝にさせていただきます!

 

 

 

家を大事にするということ

12年前に新築をしたポストアンドビーム工法のMさま邸。外部の全面的な再塗装などを昨年計画していましたが、いろいろな事情で、1年間の延期となっていました。

M様は、新築時にも家づくりに大変熱心で、いたるところでその想いを感じることができます。

薪ストーブの炉台にも相当なこだわりがあったことでしょう。お掃除がなかなかできなくてタイヘン!とおっしゃっていましたが・・・。

以前は布ドリップのおいしいコーヒーが飲める喫茶店をされていたようですが、今は一時的に休業してらっしゃいます。

近いうちに再開できるといいですね。

一ファンとして期待してますよ!!

 

 

 



昨年の秋に伺った際の写真です。ワンちゃんもいっしょにくつろげる喫茶店ということで、あちらこちらにドッグモチーフが散りばめられています。

 

 

 

 

 



鋳物製の看板はまだ取り外されていません!

風枝とは、なかなか粋な屋号ですね。

私も幾度か奥さまから珈琲をいただきましたが、それはそれはおいしゅうございます。

 

 

 

昨年にご提案した文章をそのまま。

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M 様の大切な家、築後11年のリフレッシュ工事の概要・考え方
~いままでありがとう。そしてこれからもよろしく~

しおはら住宅デザイン設計
代表 塩原 真貴

■長野ログハウス建築設計のつくるポストアンドビーム工法ver.2モデルである。特徴として、
・土台に丸太を使用している。
・外部にあらわしとなっている水切り板金が短い。(意匠上の問題、風になびいて音鳴りしまうということで、土台・梁の上端が最も広い場所の寸法で水切り幅を決定していた)・気密はあまりよくない。時間の経過と共にログの収縮が進む(3年間程度)。これにより、ログ柱際やログ梁の下端、上端に隙間が必ず発生する。収縮の程度、ねじれの程度は天然の丸太木だけに予測不能。
・上記の弱点(後に振り返ってみれば)があるものの、当時の他社ポスト&ビーム工法と比較すると、壁内通気工法、棟換気工法、多様な住宅ニーズにこたえる姿勢など、ハード、ソフト両面で長野ログP&Bのほうがかなり優れていたと自負あり。

■ver.2は、1階の梁が腐れる事象が散見される。特に関東や関西、九州など平均気温が高い地方。また、卓越風(その場所で頻度の高い風向き)や日当たり、近隣との接近状況など様々な要因が関係して梁の腐れが発生する。

■腐れはログ材の塗装で防止できるものではない。なぜなら割れからの雨水の浸入が原因である場合が多いからである。土台や梁{=建築用語では横架材(おうかざい)と言うが}の割れは水を受け入れ、抜けにくい構造となる。梁の腐れを防ぐ方法は、その梁が出来るだけ雨水にさらされないようにすることが第一である。

■土台のエンド部分でも腐れが発見されやすい。建物の角で、通し柱を受けるために土台が20CM~30CM伸びている箇所である。土台の一部や通し柱の下部が腐れ、土台の交換、柱の下部1M程を切断し入れ替えるなどの手術をしてきた。この部分は地震時など建物が水平方向に揺れる時、筋交いや壁により引張力・圧縮力がかかり構造を支える耐力壁になっている場合が多い。

■ポスト&ビーム工法ver.3ではこの点を改良し、土台は角材(150角)とし、外観にあらわさず、取替え可能な付け土台で意匠を整えた。梁はまだ真壁であるが、梁の上面を3寸勾配程度にけずり、その勾配面に120mm程度の板を下地にしてガルバリウム鋼板製の水切り板金を施している。これにより梁が雨水で濡れる場面は格段に減った。しかし、先に述べたような気密の程度は相変わらず時間と共に悪くなるという弱点を克服できていない。

★塗装工事に先立って
基本的に高圧洗浄は、丸太と壁とのすきまから水が室内にかなり入ることが予想されるのでやらない。

★外部木部塗装前の処理についての指針
・1次処理としては、やはり固く絞った濡れ雑巾でほこり・塵をふき取る。
・2次処理としてスポンジ状のやすり(かなり粗目)で表面を人の手でこする。これは塗装の乗りを良くすることや、腐れや腐る前の木肌の劣化(繊維質が網目のように浮き出て、水を吸い込みやすい状態)など大きくダメージを受けている場所を探しだす目的である。木肌を研磨して色、艶を取り戻す作業ではない。

★大きくダメージを受けている場所については、機械的に研磨したり削り取るなどして、腐朽菌を出来るだけ除去する。さらにインペルロッドを挿入し、腐れの予防をする。

★上記箇所については抜本的改善必要箇所とし、水切り板金を水平方向に延長したり、インペルロッド挿入後、定期的にインペルロッドの減り具合などを観察し、腐れの進行を管理観察するなどの対策をする。

★木部で黒くなっているヶ所の処理について。
お金をかけて木部、特にログ部を研磨し新築時のようによみがえらせたい(あるいは剥離材で塗膜を取り、漂白材などで木部を洗う)という気持ちは十分理解できるが、そのことがベターで、美しいことだとは思っていません。木の表面も10年も経てば黒くなります。特に塗装が剥がれ落ちたヶ所はそうなっているはずです。この上から塗装をすると、塗料がよく吸い込みます。必然的に奥まで塗料がしみこんでいきます。見た目にはより黒くなりますが、家全体が黒くなっていくことから、みっともない感じではないと思います。むしろ木の家が持つ生命力、重厚感、味がでてむしろ好ましいともいえます。この価値観は木造の家独特で、ならば塗装なんかしなくていいじゃん、という輩もいるほどです。

★塗装の意味とは?
塗装は、木部の劣化・腐れに通じる雨水が木肌に触れたとき、その水をはじくという役割と同時に、美観・意匠的に建物を引き立てるという役割があります。家全体の色を整える(コントロール)必要がなく、雨水があたらないのであれば塗装は必要ないともいえます。

★塗料の選定について
今回の再塗装についてはシッケンズ社のセトールノバテックをお勧めします。シッケンズの塗料については賛否両論あることはもちろん承知しております。しかし、前回がシッケンズセトールHLSであること、また未来に向けてコストパフォーマンスの良さ、塗膜の厚さから、シッケンズ社セトールノバテックがベターな選択ではないでしょうか。デッキ床についてはノバテックに耐摩耗性の機能を持たせたセトールデッキが良いです。

ちなみにノンロットは優れた浸透性が特徴の塗料で塗膜がうすく、つや消しの表情が特徴の塗料です。それゆえ、塗膜形成型の塗料の上からの塗装はNGです。いったん塗膜をすべて除去してからなら理解できますが。

★塗装のタイミングについて
物の本やカタログには、2~3年に一度再塗装を勧めています。黒ずみを避けることや、太陽光による塗料の分解スピードからそう割り出され、確かにそりゃそうだよ、と思います。ただこの期間スパンで、足場を設置し塗装を繰り返すことが出来る人はそうはおりません。そんなことから、塗膜が長持ちする塗料の使用を前提に、あるいは水がほとんどかからないことを条件に、6~8年に一度(先ほどのスパンとは3倍ちがう)の再塗装をお勧めしております。

★塗装工事の費用について
塗料の種類と塗装回数で工事費は算定されますが、再塗装の場合、木肌の状態は場所によってまちまちです。ノバテックの場合、最低2回塗りで、その他状況をみて、塗膜劣化の著しいところは3~6回くらいで考えています。別紙見積書で人工算定しており、原則その範囲で工事を済ませるようにしますし、減れば減額も致します。しかし、足場を掛けて、その木肌に直接触れて見なくては劣化状況は分かりませんので、そのあたりお含みくださいますようお願いいたします。

★外部他の塗装について
・屋根は基材露出しつつあるので、今回必ず行ってください。
・ホワイトモルタルの白壁は、クラックが多数ありますが、剥離落下や漏水につながるようなものはないようなので、美観上の問題だと思います。今回のタイミングではマストではありませんが、ログ柱との隙間はコーキングはマストです。水密性、気密性が向上します。”すす汚れ”の問題があるので、高価ではありますが自浄作用のある塗装を行うのがおすすめです。
・水切り板金や雨樋の塗装は、今回見送りでよいのではないでしょうか。

●玄関ポーチデッキの階段については、長野県松本市のランバーテック社の防腐防蟻薬剤マイトレックACQ加圧注入材(基材は信州産の杉)で作り直すのがよいと思います。無塗装で30年ほど耐久性あり。(実績あり)はじめ深い緑色をしているが3~6ヶ月で茶褐色に変化します。

●築後11年ということでもあり、床下、屋根裏を含め、家全体の点検をお勧めします。(実施:塩原)建具の建てつけ調整など簡単な作業・調整も同時にします。長野ログハウス時代に作成したチェックリストにより行いますが、問題、不具合箇所の早期発見、早期対処につながるので、ぜひご利用ください。

とりとめもなく羅列してしまいましたが、参考にして頂けると幸いです。

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そして先週から、工事がついに始まりました。



関東地区の工事ということで、業者の選定にいろいろと難がありましたが、幸い長野市でお世話になっているみなさんにご理解ご協力をいただき、3時間ほどかかるところを来てもらっています。

道路から敷地への入口が宅地延長で狭く、足場を掛けるのも近くで荷物を積み替える「小運搬」が必要です。

 



長野市のお隣、須坂市から4t車で。

この資材を2t車に積み替えて現場に搬入します。

1台では積み切れないので、いったん戻り、明日再度来ることになっています。

 

 



幸いにもすぐ近所の武道館の駐車場を借りることができました。

こちらの2t車に積み替えて。

足場資材をどんどん搬入していきます。

 

 



1時間ほどで小運搬が終了。

いや~力持ちってかっこいいですね!

この後、3名のとび職人がどんどん組みあげてゆきます。

 

 

 

 



近くに置いてあった、足場計画図をのぞき見。

 

ちゃんと図面を描いて、効率よく組むことの準備が出来ているわけです。だからこんな遠方でもちゃんと仕事になる。

 



本日の様子。

塗装工事が効率よく行える足場が立派に完成していました。

さっ!いってみようかぁ~!!

 

 

 

豪雪被害・修繕工事終了

やっぱり山は涼しいですね~♪動いていても汗がでません。日陰は寒いくらい。下界とは1か月以上も季節のずれがあって、今はアジサイが咲き誇っています。

この涼しげな色がさらに体感温度を下げますね。まあ、セミの鳴き声はすさまじいですが・・・・。

今年の長野県信濃町の豪雪はすさまじいものがありました。この時期に別荘に涼を求めてやってきたのはいいけど、デッキが壊れていたり、煙突が折れていたりと、あたふたしている県外ナンバーの方々が大勢いることでしょう。被害が全くない別荘はそう多くはありません。

 



屋根のテッペンに残った雪が落ちた時に、煙突まで持ってかれてしまったこの別荘も、煙突の復旧と同時に、屋根テッペンをとんがり型に改造しました。

 

 

 



欲をいえば、煙突のトップが円錐にとんがっているものが欲しかったのですが、ついに見つけることが出来ず。

このあたりの水分が多い雪がドカンと降る地方向けの煙突が開発されてもいいいいですけどね。煙道ステンレスの厚みも、1㎜程度の厚いものがあるのかな?

 



室内煙突も復旧。角度のゆるい曲りがあるのですが、支持金具を2か所とりました。新築当時は0か所でした。

これは、ログハウスのセトリング(壁に使用している丸太が乾燥収縮し天井・屋根が10~20cm下がってくる)対応としたためでしたが、築15年が経った現在、セトリング現象は終了したと考えているためです。

 

 

 



錆びも出来るだけは落としました。

今回煙突の交換費用は建物に掛けられていた火災保険で対応出来ました。

雪害被害は保険対応できることがあるので、すぐに直してしまうのではなく、応急処置後に、現状復旧に要する見積書を保険会社に提出し、査定→保険金額の確定→入金→修繕工事実施、という流れになります。これらが適応されることを知らずに、直してしまった後に保険申請をしても、受理されないケースもあるので要注意です。

 



屋根が折れている谷も今回破損がありました。屋根、軒裏をいったん外して補強し、方杖を付けて再発を防ぎます。

 

 

 



手すりも復活。上からデッカイ雪だるまが落ちて来ることを想定しながら作りましたが、これで完璧!ということは、正直ありえません。手すりはない方がいいのですが、冬だけじゃないですしね。

 

 



いろいろと大変な別荘の冬季管理ですが、また快適に使ってもらえるようになりました。

 

 

 

 



同時に行ったポスト&ビームの別荘も修繕工事終了しました。

やはりデッキの階段の破壊や屋根 谷部の破損などがありました。

 

 

 



この別荘も建物の火災保険の適用を受けることが出来ました。

左の谷が今回破損。やはり方杖を設置しました。右は破損なし。

 

 



この玄関ポーチが、冬は完全に雪で埋もれてしまいます。

 

 

 

 

 

 



夏は涼しくてまことに良いのですが、冬はきびしい所です。あと3~4か月後には雪が降り始めるわけですから、ホント、短い夏です。

 

 

 

 

 

 



いつかこういう環境で生活したいな~、という希望があります、はい!

 

 

 

 



野尻湖周辺は、合宿なのか、学生さんたちがするどい目をしてランニングをしています。(映ってないですが)

夏はいいとこ、さわやか信州~♪(朝7:00 気温22℃)

 

 

薪ストーブが入り、ついに完成

今日の長野市は最高気温33℃。いや~暑かった。みなさん、梅雨だからってナメたらだめよ。もう来週は海の日なんだから!熱中症防止の帽子は必需です!

さて、ゴールデンウィーク前から始まった安曇野市のY様サンルーム増築工事、ついにめでたく完成となりました。今回はリフォームとはいえ、分離発注での工事形式をとり、工事業者の先頭は、な、なんと”お施主さん!”

・塗装工事・内壁左官工事・薪ストーブ用のレンガ炉台造作工事・その他雑工事

などを、少ないお休みを使って頑張ってくれました。拍手です!



ついに薪ストーブが座りました。

レンガも左に映っているご主人のDIY。普通のサラリーマン、といっては失礼ですが、建築関係にお勤めではありません。きれいに、丁寧に積まれています。

 

 

 



山梨・大月市の鉄工所=岡部工業所(佐々木さん)作です。鉄製で、完全オーダーメイドです。両サイドにオリジナルウォーミングシェルフがあります。取っ手もナラ材で。高さもY様のリクエストに応えてもらえました。

 

 

 



梁に近い場所の煙突には「ヒートシールド」と呼ばれる覆いを取り付け、安全性を高めています。

吹き抜けがある場合は、出来るだけ壁出しせずに、このように高く、屋根を貫通するようにしましょう。

煙突からの輻射熱もバカになりません。

 

 

 

 



 

しばらく前の工事でしたが、煙突を抜いた様子です。できるだけ棟(屋根のピーク)に近い所に出しましょう。落雪時に煙突が影響を受けにくくなります。

 

 

 



こちらが工事前の室内の様子です。三角に飛び出た形でした。

 

 

 

 

 



そしてこちらが工事後。室内はずいぶんと広くなったな~、いう感じになりました。前の△出っ張りも悪くはないのですが、やはり空間有効利用率は格段にアップしましたね。

 

 

 



先日試し焚きもされたそうです。暑くてすぐ消したそうですが・・・。薪ストーブ工事はレンガの炉台を除いて約70数万円なりぃ~。あとは薪の確保がこれからのライフスタイルに組み込まれることでしょう。

今年の冬が楽しみ愉しみ。

 

 

 

 



Y様、約2か月間、本当にお疲れ様でした。築10年を過ぎ、外部の再塗装も全面的にやっていただきました。

デッキも高寿命材を使ってやり替え、憧れだった薪ストーブも設置され、社会的にも、大変意味のある工事になったのではないでしょうか。私も微力ながらお手伝いできて幸せです。今後ともお付き合いの程、よろしくお願い致します。

 

 

35年目の大改修・ついに完了

5月ゴールデンウィーク明けから開始した築35年住宅の大改修@北名古屋市。鬼六大工こと藤田さんにも大変苦労を掛けましたが無事に終了致しました。藤田さんは伊那の大工さんなので、週末を除き、2か月間泊まりっぱなし。さっと現場に行ったり、材料を持って行くことができればいいのですが、私(長野市)もずっと現場に居るわけにいかないので(1週間に1回程度しか現場に行けない)、小回りの利いた工事運営をどうやって行うか、開始前にずいぶん悩みました。新築ならば工事のほとんどが想定通りに事が進みますし、あらかじめ材料の段取りや業者の手配もしやすい。なにより工程が1時間単位で読めるのです。しかし断熱改修や耐震補強を含むリフォームの場合は工事を進めながら材料や職人を手配しなくてはならず、しかもお施主様はその現場に住んでいらっしゃいますので、何よりスピード感が求められます。携帯やメールでのやりとりにも限界があります。工事の”読み”が非常に大切です。

まず考えたことは、現場状況の写真をタイムリーに共有すること。フェイスブックページを作成するか?当社ホームページに関係者だけが見ることができる掲示板(BBS)を設定するか?

今回は藤田大工さんに協力してもらい現場の状況や進め方の相談をする手段としてグーグル+を利用しました。そこで共有した画像を見ながら打ち合わせしたり、納め方を指示・報告したり。もちろんこの画像はお施主さんも見られるようにしています。このやり方は、結果的に大変良かったと感じています。今回は3者のみでしたが、関わる業者や職人が見れば、現場の進捗状況が分り、準備もたやすいことでしょう。

しかしまだまだ職人の間にはメールすら使えず、FAXもうまく送れない、携帯もなかなかつかまらない、そんな現実もあるわけです。

将来的には、すでに始めている設計士の方もいますが、フェイスブックという道具を用いて、現場ごとに掲示板のような使い方で現場の状況や情報を、設計士・施主・職人で共有したいと考えていますが、まずはそれによるメリットやデメリットを検証してみる必要がありそうです。それらを理解してもらった上でやらないと、ただただ「メンドクサイナ・・。」となってしまいそうです。

ともあれ、無事工事が終了しました。住みながら改修で一番大変なのは、そこに暮らす施主です。ご協力、ご理解、本当にありがとうございました。



キッチンです。設置された翌々日から使用開始!もともとリビングに置かれていた棚を再利用して藤田大工が改造しました。不用品を処分もしましたが、収納がすっきりできそうです。

 

 

 



対面式キッチンとなりました。冷蔵庫上の吊戸棚は、工事前にあったキッチンの吊戸棚を移設しています。

 

 

 

 



この1週間前の写真です。この状態からエイヤエイヤで前出写真のキッチンにまで、もって行かなくてはならないのです。材料の発注や工程のすばやさが勝負どころです。また、システムキッチンの発注ミスを防ぐべく、キッチン組立業者とあらかじめ綿密な打ち合わせが必須です。

 

 

 

 



黒いタイルは剥がすと、やはり土壁でした。筋違い(すじかい)が入っていますが、構造計算をしたら、ここが耐震上、非常に重要な壁です。補強で構造用合板12㎜をぴっしり貼りました。コンセントの位置につてもこの時点で最終確認。

 

 

 



リビングにもクロスが貼られ、家具や諸物の移動をしています。キッチンができるまで、ここが台所であったわけです。

住みながら改修は、あちこちに手を付けるのではなく、改修エリアをゾーン分けし、部屋ごとに仕上げていく工程になります。

 

 



先の写真の数日前のリビングの様子です。以前はキッチン・ダイニングに有ったものが、すべてここに移動されています。

「ばあちゃん、台所の完成を待つ」の絵です。

 

 



絵といえば・・・

ばあちゃん、御年74歳ですが、今も絵画教室に通い、味わいのある、良い絵を描いています。こちらは玄関にかざってあったもの。

 

 

 

 



新しいキッチンに嫁・姑の笑顔。うれしい瞬間です!これからも仲良く、おいしいご飯がここでつくられてゆくのでしょう。

 

 

 

 

 

 



トイレもバリアフリー、ウォッシュレット最新型、手すりが取りつき、床もGロックフローリングというお掃除しやすいフローリング調の塩ビタイルに変身。

白い床も清潔感があっていいですね。

 

 

 

 

 



ユニットバスは迷いに迷った末、黄緑色のアクセント。

換気暖房乾燥機を採用。

 

 

 

 

 



すべての窓がこのように2重サッシになりました。左の黒っぽいのは元々あったアルミサッシ+シングルガラス。右の茶色いのが樹脂製(プラスチック)のLIXILインプラス+ペアガラス。

今日7/9の時点でエコポイントも終了したようですが、ぎりぎり間に合った~。

 



玄関先には藤田大工お手製の郵便受けが取りつきました。傘掛け用の丸棒、シンプルながらジャストフィット。

 

 

 

 



頻繁に出入りする掃出し窓にはこのようなステップを。今までなかったのね・・・。ちょっとしたものでも、大工さんならちゃっちゃって出来ちゃうからステキ!!

 

 

 



リビングにはこの家の守り神が復活!

いや~T様ご一家、本当にお疲れ様でした。大変な負担をおかけいたしましたが、愚痴ひとつ言わず、工事にご協力いただきました。おかげさまで、意味のある、充実した内容の工事になったと思います。

春からスタートしたこのプロジェクト、お天気にも恵まれ、無事完了です!(鹿様のおかげ)

 

 

 

※今回のような”住みながら改修”は季節の良い春か秋に行いましょう。