木造建築は職人の手と共に

更新スパンがだいぶ開いてしまいました。久しぶりに富山県の平屋の住宅をピックアップします。(工事はもう終わっちゃんですけど・・・)

木造の家ってなんかいい。

でもいったい何がいいんでしょう?

特に工事中に感じる。

いったいなぜ?

 

その一つが、この規則性のある配置かもしれません。ほら、障子とか細い材木が規則正しく並んでいるデザイン。あれって日本人独特の感性なんじゃないでしょうか。

 



藤田棟梁の作業台もずいぶんおしゃれだ。

ただの合板を加工してもの。すぐに分解できる。普通の大工さんも何かしら同じようなもの車に積んでるけど、ここまで造りこんでる人は見たことがない(笑)

ま、どうでもいいことなんだけど。

現場は整理整頓が基本です。

もちろん土足厳禁。子供だって容赦しない(笑)

 

 

 

これなんだか分ります?

引違い樹脂サッシの動く部分(障子といいます)の枠にあたるところ。もじゃもじゃ毛が生えてますね。

人間の体でも毛が生えているところは重要。そう深い意味があるのです。

サッシって一言でいっても細かい部分にありとあらゆる深い意味と工夫がある。そしてこれからも進化し続けていくんでしょうなぁ。

 

 

 



第2問。

これは何に使われるでしょうか?

ちょっと難しいかな?建築業者でない一般の人でこれが分る人がいたら、そりゃもう相当マニアックな人だってこと。

いいお付き合いが出来そうです(笑)

 

 

 

 



 

これを振りかざしてこんなふうに遊んでいる人もいました(笑)

鬼に金棒ってね(笑)

 

 

 



 

サッシがつくとほぼ家ですね。

 

 

 

 

 



 

これ解体前の同じ位置からのショット。

今はもうない。

だから長持ちする家にしなくちゃならないんだ。

 

 

 



 

家の中では断熱工事が始まりました。

洗面脱衣室です。当然洗面化粧台やらパネルヒーターなどがいずれ設置されます。壁面に取り付けるネジのために、こうしてあらかじめ下地を入れておきます。

 

 



切り取り解体した部分も同時に復旧していきます。ついこのあいだまでこんな感じでした。



 

 

 

 

 

 



 

そして数日後にはこんな風に。

米杉とサワラのコラボレーションです。

ここでまた出てきましたね、木造の特徴である規則性のある配列美。

 

 



いきなりとんじゃって申し訳ないのですが、さらに数日後はこうなってます。

黒い所はしっくい仕上げ。

 

 

 



 

なんだか話があっちこっちになっちゃいましたが、とにかく木造は職人さんたちの手がつくるってこと。1本1本、1塗り1塗り、手に伝わる感触を確かめながら、3次元の空間の中に置いていくってこと。

 

 



お客さんは絶対目にしないようなこんな下駄箱の下とか、「そんなとこ塗んなくていいんじゃない?」ってなところまで。

職人が誇りを持って腕を振るう、規則的に木が並ぶ美しい部分(場面)がある、そんな木造の現場が好きだ。

 

 

 

住みなおす(平屋考)

このプロジェクトは、お隣り金沢市に住むK様(OB客)のご実家の建て替え工事なのです。

今年72歳になるお母さんが一人で暮らしています。築42年、2階建て延べ床面積108坪の住まいは、あまりに広すぎる。そしてあまりに寒すぎる・・・。

あちらこちらに直さなければならない箇所があり、地元の業者さんに見積もりをお願いすると、約2000万円の改修工事費がかかる・・・。

それだったらいっそのこと、「高断熱の平屋に建て替えた方がいいのでは?」ということでご相談をいただきました。

ここで「平屋(ひらや)」について少し掘り下げて考えてみます。

一般的な平屋についての考え方。

・階段を使って2階に行かなくていいので、室内の移動が楽。体への負担が少ない。

・老後の理想的な住まいだ。スローライフって感じ!

・敷地が広くないとだめ。建築費は2階建てより割高になる。

そして更に、少し深い考え方。

・廻りが2階建てばかりなので日差しが遮られ暗くないか?

・廻りの家にとっては我が家の高さが低い方がいいだろうから、お隣にやさしい、ってことに。

・真上の2階から聞こえてくる音がないのでいいよね♪

・すぐ上に屋根があるから夏は熱そう。冬はファンヒーターの温風がトイレや洗面、お風呂などに送られずに寒そう。

・洗濯物をベランダに干せないので下着が盗まれやすいんじゃない?

・見晴らしのいい景色が楽しめない。

さらにさらに建築士的着眼。

・2階建て、3階建てに比べると耐震上有利(当然ですね)。地震の時は揺れが比較的少ない上に、屋外へ脱出する時間が早い(避難経路が短い)。

・2階建ての設計時に細心の注意を払う「1、2階での壁の連続性やバランス」についてあまり神経を使わなくても間取りが成立する。つまり設計の自由度が格段によい。

・ガスコンロや薪ストーブなど火を使う部屋(=火器使用室といいます)には、原則天然木の天井や壁が使えませんが、平屋ならその制限がないのです。

・雨樋の破損修理や外壁や屋根の再塗装の時など、メンテナンスが比較的容易。

・平屋に住みたいというニーズは特に根強く、資産価値が高い。(いざ売る時、買い手がつき易い)

 

そんなわけで「平屋に住みなおす」ということについては全体的にメリットがたくさんあり、「年をとって、子供たちが巣立って、老夫婦だけで住むなら絶対平屋がいい!」は頷けます。まぁ、結局はお金の話になっちゃうケースが多いのですがね・・・。

 



平屋は、どうしても家の中が暗くなりがちです。今回のお宅は片流れの屋根を高さを変えて設け、換気を兼ねた採光窓を高い位置に設けました。

建前後の垂木(たるき)という屋根の下地をつくっています。

 

 



 

このように屋根が昇って行って壁にぶち当たる場合の施工は注意が必要です。雨もりが起きやすい箇所でもあり、断熱の弱点になりやすい。

壁にあらかじめ防水透湿シートを張ってから屋根をぶつけます。

 

 



 

とかく公民館的になってしまう平屋ですが、屋根形状を工夫すると少し面白くなります。

 

 

 

 



 

建て方時に腰を痛めたオニロクこと藤田棟梁も針治療を終え、戻ってきました。

床断熱工事(高性能グラスウール14cm厚)を終え、粗床(あらゆか)合板を張っています。

 

 



 

家の中央部が廊下になる設計です。

吹抜けになっていて高い位置より光が差します。

高所用の窓で開閉をチェーンで行う窓を特注しました。夏には排気用の高窓になります。

 

 

 

 



 

この合板は単に作業性が良くなるばかりではなく、床下からの隙間風や湿気を遮断し、気密を約束する部品でもあります。柱がある部分の欠き込みや合板の継ぎ目にも気密テープを用いてきっちりと。

 

 

 

 

 

 


 

おばあちゃんの家ですが、ゆくゆくはこの孫たちが引き継ぐかもしれませんね。

土台や柱、梁など主要な構造材はすべて長野県木曽のひのきです。

またしてもいい家つくっちゃっています笑

 

 

 

夢の薪ストーブライフ

これまでずっとアパート暮らしだったIさんの家づくりで、絶対にはずせないアイテムは薪ストーブでした。



 

延床面積26.6坪という数字を聞くと、{なんか狭くない?}という声も聞こえてきますが、リビングは吹抜け&天窓で明るく、決して狭くないと感じることができます。

 

 

 



 

1千万台中程、という予算を感じさせない仕様です。

床にはサクラの無垢フローリングが。

内壁は左官塗り壁です。(ダイヤトーマス)

構造材は信州カラマツで長野県のふるさと信州環の住まい助成金を活用。低炭素認定住宅仕様として80万円の補助金の恩恵を授かります。

 

 



 

薪ストーブは松本市のエイトノット製。

1台1台を手づくりしていています。

下段に薪をくべ、上段で調理を♪

もちろん天板でも保温や煮物ができます♫

 

 

 

 



 

外壁も左官仕上げ。

煙突にも難燃性の米杉板(ウィルウォール)を張っています。

広い玄関ポーチは自転車など置いておくにはもってこいです。

 

 



 

段差3cmの玄関上がり部。

一見木のフローリングに見えますが、塩ビタイルです(Gロックフローリング)。

土足OK,水にも強く、表面は木目のようなざらざら模様で、すべりにくくなっています。

 

 



 

工事中を振り返ると、たくさんの職人さんが関わっています。

左官屋さんの荻原ブラザーズ。

Iさんからのリクエストであるこだわりの仕上げ色と、コテムラを付けた仕上げ。

 

 

 

 



 

家の中ではIさんご夫婦が文字通り泥にまみれて内壁を仕上げています。当然ながら会社勤めで、隙間時間や休日を使っての作業でしたので、ホント大変だったと思いますが、約250㎡を2週間ほどで全部塗り切りました!

立派!パチパチパチ

 



 

住宅の断熱性能はQ値=1.727

全館20℃暖房で予想される灯油消費量は740㍑。

乾燥したナラ薪換算で約190束になります。

灯油が100円/㍑とすると¥74.000

乾燥ナラ薪が¥390/束で以下で手に入れば薪の方がランニングコストは勝ちです。

 

 



 

ランニングコストのことは断熱材の厚みやら家のつくりで変わってきちゃうんだけども、結局は

「この子らのために何ができるんだろ?」

ってところが一番大事なんじゃないかな~、と感じる入魂の一棟となりました。

 

■設計・施工 しおはら住宅デザイン設計 一級建築士事務所

■延床面積 87.78㎡(1F 53.00㎡ /2F 34.78㎡)

■熱損失係数Q値 1.727 W/㎡K(QPEX計算書による)

■年間暖房用灯油消費量 744㍑(20℃設定・第3種換気)

■主な仕様

屋根:洋瓦

外壁:軽量モルタル下地+ホワイトモルタル左官仕上げ

基礎:べた基礎

躯体:土台=木曽ひのき 柱・梁=信州カラマツ

※ふるさと信州環の住まい助成金利用(CASBEE Sランク(最上等級))

※低炭素認定住宅仕様

サッシ:シャノンウインドーⅡ 樹脂サッシ LOW-E ペアガラス アルゴンガス入り

断熱材:床 高性能グラスウール16K 140mm厚

外壁 高性能グラスウール16K 100mm厚

屋根 高性能グラスウール16K 190mm厚

天井 高性能グラスウール16K 200mm厚

換気:第3種セントラルダクト方式 日本住環境ルフロ400

暖房:薪ストーブ エイトノットBQ

床:1F サクラ無垢フローリング /2F カラーフロア(合板基材)

内壁:石膏ボード+ダイヤトーマス左官仕上げ(主成分 ケルザイム)

天井:1階 ダイヤトーマス左官仕上げ /2階 構造用合板24mmあらわし

■関連業者

基礎:マルワ信濃土建(長野市)

足場:高井工業(高山村)

屋根:綿内瓦工業(長野市)

躯体:北信地域材加工事業協同組合(WEC)(長野市)

大工:青木建築(長野市)

断熱:信越ビーアイビー(長野市)

暖房:翔武(松本市)

左官:荻原プラスター(長野市)

水道:上野設備(飯山市)

電気:山崎電機設備(中野市)

ガス:岡谷酸素(長野市)

■総工費

¥1000万円台中盤 (設計費・監理費・設備工事費などコミコミ)

 

ご協力いただいたみなさん、暑い中での作業誠にありがとうございました。

おかげさまで予定通り無事完了し、Iさんもすでに引越しを終え新たな生活がスタートしています。今後もお互い切磋琢磨して、一棟でも多くの方に「自慢の我が家」をお届けしましょうヽ(^o^)丿

 

地鎮祭~切り取り解体部復旧

北陸は恐ろしいところです。毎日といっていいほど雨が降り続きます。 解体から基礎工事中、8割がた雨だったような・・・(汗&涙)

 



それでも何とか地鎮祭にこぎつけました。オニロクさんこと藤田棟梁も参列。 この地方は東を向いて行いました。 実はこれ大変珍しいことです。一般的には北を向くんですが・・・。そういえば信仰的な山があるときなんかはそっちに向きますねぇ。

 

 



建築主は真ん中のおばあちゃんです。 数年前に若夫婦のおうちの新築を担当させていただきました。冬でも暖かい室内環境をご評価いただいて、実家の建て替えをお母さんにおすすめいただいた、というわけです。 亡きご主人と子供たちが集った我が家に別れを告げ、心機一転新たな気持ちでお建て替え!

 

 



緊張状態の地鎮祭のさなか、木の葉が舞い込んできました。

正しい姿勢のお客様の方にぴたっ!

はっ!

せ、せみだ!



オニロクさんと目があいました。

うわっ!

鳴くな!

泣いてはならぬ!

泣くな!

男だろおまえっ!

 



ただただ見つめるしかないその横で、四方清めの儀。

切り取り解体したブルーシートが風になびきます。

 

 

 

 



なんとか無事に地鎮祭が終了。

もしかしてあのセミは神の分身だったのかな~

 

 

 

 


 

さっそく地盤の調査です。金沢はジオリサーチの村田さん。愛すべきキャラです。

今回は表面波探査法という調査です。振動する機械を地面に置いて、はねかえって来る振動をキャッチする受信機がコンピューターにつながっています。



 

地面に送られた振動派で土質や硬さ、重さに耐える力までわかっちゃうんだからすごいですね~ほんと。

数日後判定が出てきました。

解体時に荒らされた地表を締固めればOKということです。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

基礎工事と並行して、切り取りした部分の復旧にかかります。

このころから天気がぐっと悪くなりました。そして約10日間ほどずっと雨の日がつづいたのです。

これはもう、大工のオニロクさんが雨男としかいいようがありません。

たまに晴れ間がのぞきますが、すぐに曇天に変わり、またしても雨が、、、。

基礎工事も思うように進まず、1週間ほど工程が遅れています。

そして台風一過。今週からようやく安定した、私が最も好きな季節が今年もやってきました。

今週末行う建て方に参加します!柱や梁、土台はオール木曽ヒノキ! たのしみだわぁ~(^_^)/~

うれしい!楽しい!胴上げヽ(^o^)丿

安曇野市穂高有明のN様新築住宅が完成しました。「断熱職人の家」第1号棟です。

9/1(日)は一日限りのお披露目をさせていただきました。たくさんの方々にお祝いしていただき、建築主のNさん、私塩原、大工棟梁藤田さんが宙を舞いました。そしてDIY作業で最も頑張った奥さまに金メダルを!

 



胴上げ、っていいですね。僕も高校時代は野球部でしたから、胴上げってなんだか憧れでした。プロ野球ではリーグ優勝した瞬間や日本一になった瞬間に行うのが通例になっていますが、普段僕ら一般庶民にはなじみがあまりありませんもんね。(棟梁 藤田さん・・・頭重い・・・)

 

 



この工事に関係した業者さん、職人さんには本当に感謝です。

なんだかんだ言って、人生2回目の胴上げだったかな~。

 

(設計監理 塩原~お腹が重い・・・)

 

 



 

施主であるNさんがやっぱり一番きれいに舞いました笑

家づくりってものを集約するとこういうことなのかもしれませんね。

 

 

 

 



日曜日の夕方、忙しい所を駆けつけて下さった皆さんありがとうございました。

バンザイ!(^_^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔あふれる家~完成見学会目前!

木造の家づくりは食べることに似ていると思います。

農家の方が手間暇をかけてつくった作物が収穫され(木が伐採され)、洗ったり食べられない部分を加工して、梱包・包装し発送します。(製材したり乾燥させます。まとまった数量で束ねます)

運送され、スーパーや農協や直売所、市場(材木屋・問屋)などに届きます。

それをお母さん(大工さん、工務店)がスーパー(材木屋や問屋)などで購入し、下ごしらえ(刻み加工)をします。包丁や鍋(のみやのこぎり、かんな)は、その人が作業しやすい、とても大事な道具となります。

長さや大きさを切りそろえ、時にはミジンに刻まれ、煮たり焼いたりしていきます。(柱や梁の骨組みを組立て、下地づくりをします。)

そして最後に塩コショウで味付けをして調理が完了します。(左官屋さんや内装屋さんが仕上げ作業をして家が出来上がります)

お皿に盛りつけられた料理はあなた(建築主)の元に運ばれ、見た目を愉しみ、ゆっくりと味わっていただきます。

料理人もその作物を育てた農家の人たちも、それを食する笑顔が見たいから、そっとその様子を見守ります。

「おいしかった!また食べたい!」

そんな言葉が添えられると最高です!

あっ、住宅の場合、また食べたいは、なかなかねぇ・・・(笑)



床に敷いてあった養生用の紙が本日剥がされました。

これで一気に現場から家に様変わり!

もうここに住める雰囲気です。(実際に住めますが!笑)

 

 

 



このお宅のひとつの特徴である造作家具がいたるところで生活を便利に、かつ楽しくさせてくれます。

隠し味とでも呼べましょうか。

ダイニングのマガジンラックは特にお気に入りのご様子です。

 

 



メインシェフである藤田大工さん、駒村大工さんに、最後の最後、手すりや衣類をつるすハンガーパイプ、物干し掛けを取り付けてもらいました。

どこに付けたらいいのか、一番よくわかってる人がやるのが確実です。

 

 

 

 

 



テレビ台の上には、藤田棟梁による手作りのおもちゃキッチンが。

シェフの思いがぎゅっと詰め込まれています。

 

 

 

 

 

 



この家についてご家族と設計打合せをしているとき、お子さんから私へ、突然のリクエストがありました。

「僕の部屋にミニカーとか本を飾って眺めるような棚がほしい!」

 

 

 



設計をしていたその時には具体的な仕様は話し合わず、おおよその位置だけ決めておきました。

そしてだんだん家が出来てきたころ、棟梁と彼に直接打合せをお願いしました。具体的にどんなものが置きたいのか、たなの割り付けは何cmにするかなどを記した極秘ノートを発見!(笑)

 

 



そして今日ついに電気が灯りました!

木の感触も、足の裏で直接感じます。そう裸足でね。

子供たちに笑顔があふれます。

大人も子供も、作り手もうれしくて仕方がない瞬間です。

 

 



以下先日いただいたNさんからの食べる直前リポートです(笑)

 

いよいよ完成間近で、うれしい反面、お家造りに関わってくださったたくさんの方々と接する機会がなくなるのは、どこかさみしい感じもあります。

自分たちも家造りに参加することができたことも、忘れられないステキな経験になりました。家は買うものではなく、造っていくものということを実感し、愛着がすごく沸く我が家となりました。

こうした心地よい経験、心地よい場を私たちに提供してくださった塩原さんにはホントに感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願いします。

それから、鬼六さんをはじめ、お家造りに労力をかけてくださった全ての方々、本当にありがとうございます。みなさんが暑いなか、雨のなか、大切に造ってくださった我が家を愛情持って可愛がっていきます。ありがとうございます!完成まであとわずかとなりましたが、よろしくお願いします。

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ついに今度の日曜日、完成見学会です。夕方、Nさんを胴上げして締めくくりたいと思います。

見学会の情報はこちらをクリック

 

熱中症を救うのは断熱材かもしれない

異常気象と呼ぶにはあまりに長い灼熱の夏。涼しい信州といえど、これほど気温が高ければ、子供たちも外で遊べません。

夏休みも後半を迎えていますが、向かう先は映画館やカラオケボックス、デパートで買い物や屋内のテーマパークなどで、我が家の娘たちも日々を過ごしています。

「僕たちがつくろうとしている世の中はこんなんじゃない!」そんなことを心の中で叫んでみても、耐えられないものは耐えられない。エアコンを効かせた事務所でひとり、深夜にこのブログを書いています。

だいぶ工事が進んだ長野市Iさま邸新築工事。連日の猛暑日にもかかわらず、各職人さんらは本当に粘り強く手を動かしてくれています。



洋風の瓦屋根工事。本当に屋根の上は暑いです。

朝早い時間帯でどれだけ作業効率を上げられるかが勝負です。

屋根職人さんには逃げる日陰も皆無です。

 

 

 

数日後には無事屋根が葺きあがりました。

6寸勾配の単純な切妻です。

白いシートでくるまれたそれは、薪ストーブ用の煙突です。今回は難燃処理された板(米杉でウィルウォールという商品)を貼ります。

瓦の温度は約60℃。この蓄熱された温度は、陽が落ちた夜間も熱を放出し続けます。

屋根や天井できちんと断熱されていなければ、地獄の熱帯夜を毎晩迎えることになります。

 

 



早々に屋根断熱工事を。

室内での作業は、これでずいぶん楽になります。

それと、室内の大型扇風機。¥5000程度でホームセンターなどで売ってますが、もうこれは現場の必需品かもしれません。

 

 



これが本日8/18の様子。外壁が黒いのですが、これはノダ社のラスカットMという商品です。

外壁の最終仕上げはこれからですが、左官屋さんによる塗り壁になります。

ラスカットは左官の下地用ボードであり、耐力壁という地震時に踏ん張る力がある壁になっています。

 

今日は日曜日でしたが、お施主さんの奥様に塗装をお手伝いいただきました。

今回も積極的にお施主さんに工事に関わってもらっています。

単純にコストを抑える意味もありますが、いえづくりを担う職人さんらが、どういう状況で普段作業を行っているか、体感してもらえる貴重な機会だと思っています。

 

 


お家の中も、石膏ボードが貼られ、だいぶイメージが出来上がってきました。

大きな吹き抜けを持つリビングです。

玄関とを区切るドアがありません。

このお宅は、全部で4本のドア(または引き戸)しかありません。

 

断熱性能のいい家で、薪ストーブを主暖房にコンパクトに住まう。

「広い面積で部屋数がたくさんの間取りが素晴らしい」の時代は終焉を迎えなくてはなりません。



ぼくたち大人は、現状をどうこうすることはできませんが、20年後、30年後、

どういう世の中であってほしいか、理念のようなものを共有すべきなのではないでしょうか。

原発再稼働の件でも世論が真っ二つに割れてしまっている現状も、共有できていない証拠ですね。

 

人の手がつくることの良さ

酷暑です、毎日が。ようやくお盆休みがやってきました♪

すこし体を休める時間をとることも仕事の内です。

安曇野市ののN様邸は、仕上げ工事に突入。各職人さんが連日暑い中、腕を振るっています。



外壁は左官でしっくい調に仕上げます。太陽の位置を計算しながら日陰になる位置を移動しながら進めます。

長野市・荻原プラスター

兄弟2人でチームです。ラスカット下地で、現在下こすり中。

 

 



 

 

 

ほらね。北側から攻めています。この後、東に移動するかと思われます。

 

 



 

家の中では、建築主のNさんが、塗り壁に挑戦。石膏ボードの継ぎ目の処理やマスキングテープ貼り中です。

今回もダイヤトーマス、という素材をコテを使って左官塗りです。

 

 


子供たちを自宅に待機させて(笑)、夫婦仲良く仕上げ塗り中。

お二人共同レベルで、負けず嫌い!

床にぼとぼと落としてますよ~泣

仲良く肩をならべて塗っています。あ、やらせではありませんからね~♪

 



 

お盆期間中、ずっとNさんはダイヤトーマス漬けになります。大工チームは、ここまでよくがんばってくれました。

リビングと上につづく吹抜けの様子。

 

 

 



 

 

 

 

ダイニングの様子。

お分かりかと思いますが、大工さんによる造作家具が目白押しです。左官屋さんは大変そうです笑

 

 

 

 

 


 

建て方から約3カ月。40人くらいの職人が、これまで延べ約250人工(にんく=職人1人1日を1人工と呼びます)を費やしてこつこつ手作りしてきた家です。

9/1のお披露目会&施主胴上げまでのカウントダウンが始まりました。

満を持しての解体

「ユっ!雪がふってきたぁ~!!」

富山県の解体現場からの帰り道。上信越自動車道 黒姫・妙高附近で、それはもうたまげました!雪?ヒョウ?とフロントガラスをワイパーON。しかしきれいになりません・・・。



そう、なんとカメムシの大群の中を突っ切ったようです。まるでなにか接着剤のようにガラスにこびりつき、視界もさえぎられるほどの体液!

うわぁ~~~!ひぇ~~~!

と、ワイパーMAX&ウォッシャー液ぶいぶい噴出しましたが、でめですね。この透明な半液体状のねっとりは・・・。瞬間接着剤にも匹敵するほどの速乾性。「カメムシボンド」なんて売り出してもいいかも。いや良くない!彼らは生き物だ!でも嫌いだっ!

 

生き物ネタでアサッテの方に目を向けてみると、先日調査した丸太を積み上げた塀というか柵が、アリさんの被害に。白も黒もね。仲良く共同暮らしをしているっていうか、まぁ、すごい様子を激写しましたので、興味のある方はご覧ください↓(YouTube)

http://www.youtube.com/watch?v=uGAu5Q9bCcI

お食事中の方はくれぐれも見ない方がいいですよ!

 

さてさていよいよ始まった富山県南砺市の住宅建て替え工事です。

以前金沢市で新築させていただいたお客さまのご実家なのです。

一番初めに打合せをしたのが、雪の降る1月。それが今やカメムシが・・・。

設計打ち合わせ期間約半年を経て、ついに解体工事が始まりました。



建物すべてを壊すのではなく、一部を残しながらの切り取り解体工事。

うまく切り離れるでしょうか?

屋根がこっち向いてるところと、あっち向いているところがカットラインです。

 

 


 

この建物は一見木造ですが、重量鉄骨との混構造。鉄骨は解体後も売れるというメリットもありますが、やはり解体工事費用は高くつきます。

やっぱり木造がエエなぁ、としんみりする塩原です。

 

 

 



解体スタートに先だって、そこに暮らしていた建築主さんと、お酒、塩、米でお浄めをしました。

「40年間、私たちを守ってくれてありがとう。御苦労さまでした。」

そんなふうにつぶやきながら。

 

 

 



この欄間(らんま)は解体しない方にあるのですが、それはそれは見事な木工品です。1ピースの木から削り出して製作されています。ここ南砺市には井波(いなみ)という、全国でも抜群の木工文化を継承している地域です。

そんなこともあって、今回の担当大工は伊那市の工房鬼六=藤田さんに来てもらうことになっています。

 



解体直前の写真です。これが見納め。お施主さんは、「解体してるの見ると、涙出てくるから見ない!」といってさっとご帰宅されました。

きっと、ここでのいろいろな思い出があることでしょう。希望を胸に、思い出をそっと仕舞い込む過程、それが解体工事なのかもしれません。

 



解体しやすい。

リサイクルできる素材をできるだけ使う。

風雨に耐えた木の柱や梁は、アリさんに食べてもらって土に還す。

そんなつくりを我々設計士は考える時代だと思います。



雪が降り始めるころ、完成予定です。

低炭素住宅認定・環の住まい 上棟

久しぶりの記事アップです。灼熱地獄の倉庫で薪用保管庫=グリーンラックを黙々と出荷していました(笑)また、安曇野市穂高で先週行われた構造見学会&手作りクラフト体験会の準備や、来週から工事が始まる富山県の新築住宅の準備で、すっかり怠けてしまいました。

ちょくちょく覗いていただいている方には、ご期待にそえず誠に済みませんでした<(_ _)>

長野市徳間のIさま邸新築工事は、無事6/末に上棟させていただきました。

 



こちらのお宅、実はとても注目です。

そう、長野県産材をふんだんに使って、環境性能にも配慮した、「ふるさと信州環の住まい」に適合し、50万円の助成金を取得予定。さらに、今話題の「低炭素住宅」の認定も取得しています。これでさらに30万円の助成金上積みです!

 

 

 



大工棟梁は青木さんです。この時期まだ梅雨で、基礎内の水をかき出す作業からの建て方スタートです。

朝一番に構造材が運ばれてきました。柱は杉材、梁はカラマツ材、土台は木曽ひのきです。躯体加工は長野市のWEC。いずれも長野県の北端、木島平村産です(瑞穂木材)

 

 



棟上げ(上棟)は6/27で、晴天に恵まれました。

 

 

 

 

 



木造の家はやっぱりいいですね。

これからもどんどん長野県産の材木を利用していこうと思います。

今回は合板も長野県産材です。

 

 

 



基礎だけの状態から、こうして柱が立ち、家が立体的になると、なぜに室内が広く感じるんでしょう。

 

 

 

 



昨今では、集成材やドライビームと呼ばれる北米産の米松材が主流です。

やっぱり値段なんでしょうか。

集成材やドライビームは工務店出しで¥7万円/㎥台です。

長野県産材カラマツはまだ¥8万円台に。

 



大工さんたちは、このくらい高いところで作業をしています。

地上で見るのと大違い。一般の方はこの高さまで上がれる人、あまりいません。こぇ~

 

 

 



地上からはこんな風に見えるのですが・・・。

 

 

 

 

 



翌日、朝一番でお施主様と身内だけの上棟式を略式で行いました。

無事完成と工事の安全を祈願し、改めてお施主様も実感がわいたようです。

 

 

 



この時期は、職人さんの求める場所は日陰です。

消費増税が叫ばれる中、やっぱり駆け込み特需なのでしょうか?職人さんがあちこちで不足しています。だからと言ってやみくもに職人さんを集めてみても、品質が確保できません。

今年~来年春までの工事を予定しているみなさん、工期については慎重に検討しましょう!